ジョルジュジューヴは50年代のフランスの
陶芸家たちの中でも別格といわれています。
金属のような鈍い光と重量感のあるジューヴの作品は
一目でそれとわかります。
ジョルジュジューヴ(1910-1964)は美術学校の学生だった頃に
仲間からApolloというあだ名で呼ばれていました。
ジューブの作品の裏に刻まれているマークは
あだ名のアポロのAとPを組み合わせた
マークだそうです。
ジューヴは美術学校卒業後は舞台のセットデザイナーとして
働いていました。
その後、インテリアデザインの図面を描く仕事についたり
世界大戦の時には戦争捕虜としてとらえられ、そこから
脱走したりいろいろあり、
パリに移り陶芸家として作品を作り始めたのは1944年からです。
ジューヴ作品の特徴である黒銅の仕上げのスタイルを
作り出したのは1949年のことでした。
さらに彫刻や家具、建築素材などもてがけていますが1964年3月に
53歳で亡くなっています。
1954年にパリのオーガニックレストランの内装プロジェクトを
ジューブと友人のマシューマテゴがまかされました。
脚の部分を鉄で家具を作っていた友人マシューマテゴが作り
その上にのせるようにジューブがクマの手のひらの
カタチの灰皿を作りました。
とても贅沢なとりあわせです。
(SOLD OUT)
その後、マシューマテゴは1959年に家具作りを一切やめて
タペストリー作家に転じます。
そのため二人のコラボレーションは1950年代の限られた
期間だけでした。
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