1950年代にル・コルビュジェとピーエルジャンヌレがインドの
チャンディガールの都市の設計に携わった当時、
チャンディガールにはいわゆる家具店というものは
存在していなかったそうです。
なので自分たちが設計した建物の中に置く家具は
必然的に自分でデザインすることになりました。
チャンディガールの図書館のための椅子
ピエール・ジャンヌレは家具作りのさいにめざしたことは
チャンディガールの建築と共鳴する家具を作ろうということです。
それは
機能的であること
現地で手に入る材料を使うこと
職人技を活かせるもの
だったそうです。
そしてジャンヌレはかなり細部までこだわってデザインをしたそうです。
チャンディガールの家具たちは同じモデルでも
微妙に幅が違ったり高さが違ったりと均一でありません。
だからといって決して粗雑でいい加減な作られ方を
したわけではなくよく見るとそこには丁寧な手仕事の
痕跡が見られます。
だからこそ味があります。
チャンディガールの公共の場所、政府のオフィスなどで
ジャンヌレの椅子や机を使っていたインドの人たちは
少し前までジャンヌレの家具について
「使い心地はいいけど。。今はやっぱりおしゃれなのは
北欧家具でしょ、またはメタルの家具とかかっこいいなあ〜」
など思っていたそうです。
そのためこんなことに↓
チャンディガールの公共施設のために作られた家具なので
販売用ではなくもともとの数が少ない上に
このように捨てられたものは薪にされたりしたそうで
ますます希少なものになってしまいました。
↓この本です。
ジャンヌレの家具がニューヨークのサザビーズの
オークションで高値がついていることを見て
驚いたインドの人たちは
「この家具を守っていかなければ!」と
保護にのりだしたそうです。
(ベンチはsold outです。)
ピエールジャンヌレの家具は
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タグ:ジャンヌレ, チャンディガール, ピエールジャンヌレ, ミッドセンチュリー, ル・コルビュジエ
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