アトリエ・ジャン・プルーヴェ製作のシャルロットペリアン のビブリオテック・ヌアージュ。
ビブリオテックは書架です。
そしてNuageは雲という意味です。
その由来は日本の建築にあります。
シャルロットペリアンは1940年に日本政府から「輸出工芸指導顧問」として
招聘されます。
ペリアンが日本に向けて旅立ったのはちょうど第二次世界大戦がはじまった時で
パリ陥落の翌日にマルセイユから船に乗り、奇跡的に無事に日本にたどり着いたようです。
(ペリアンの日記を読んでいると戦争の中、いかにマルセイユにたどり着くのが大変だったかが
書かれています。そしてマルセイユ行きの列車の乗り場までピエールジャンヌレが見送りに
来たことなども)
そして日本では柳宗理の案内で日本各地を見て回ります。
その時にペリアンが書いたノートも残っています。
1940年10月2日のメモ
この日は京都の修学院離宮と桂離宮を訪れています。
修学院離宮の「霞棚」や桂離宮の床の間を見て感銘を受けて
スケッチをしています。
こちらがその修学院離宮の霞だなです。
霞棚からインスパイヤされてデザインしたのが
ビブリオテック(書架) ヌアージュ(雲)です。
そういえば雲がたなびいている様子が目に浮かぶような本棚です。
シャルロットペリアンの書棚はのちにステッフシモンギャラリーが
組み合わせやサイズを様々に変えたりしています。
もちろんそれもすべて今では非常に貴重ですが
こちらはそれ以前のものでアトリエ・ジャン・プルーヴェ作のものです。
掲載はこちらです:maison de clozzet OTHERS
実物は店頭にてご覧いただけます。
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