アフリカのモーリタニアは昔はフランスの植民地で1960年に独立した国です。
所在地はこちらです。
さらにCANSADOはこちらです。
WIKIPEDIAによると
コンサド(Cansado)は、モーリタニア北西部のラスヌアディブ半島にある海岸沿いの町です。
1960年代初頭に、ズエラテでの鉄鉱山開発プロジェクトの一環として、鉄鉱石採掘会社MIFERMAの
港と線路を管理するスタッフのためにゼロから構築されました。
材料の輸入などに様々な困難がありながらも1961年から1963年という
短い期間で何もないところに街が作られました。
鉄鉱石採掘会社MIFERMA社から都市と建物の設計を依頼されたのが
Atelier LWD (Guy Langeauと Michel Weill)でした。
LWDは何社かに内装を依頼していますがパリやロンドンのプロジェクトで一緒に
仕事をした関係でシャルロットペリアンにも内装を依頼しています。
ペリアン自身が資料を残していないため詳細の情報はあまりありませんが
大規模な施設とは異なり、住宅というスケールのため
ペリアンが家の中の家具をすべてまとめてデザインすることができたそうです。
当時ステッフシモンのギャラリーに所属していたペリアンとしては
そのようにまとまった形でデザインできたのはこのプロジェクトだけでした。
あやうく破産しそうになっていたステッフシモン・ギャラリーは
このプロジェクトを足掛かりになんとか持ちこたえることができたという話もあります。
今回はそのCANSADOのサイドボードを入荷しました。
購入を決めたのは一年ほど前です。
アフリカからフランスに送られ、修復をしてそしていよいよ日本に届きます。
しかしなかなかフランスに届いたという連絡がありません。
「どうやらまだアフリカの港にとどまっているらしい」という情報しか
入ってきません。
コロナ禍のせいのコンテナ不足のせいなのか
それとも単にアフリカがのんびりしているのか不明でしたが
さすがにフランスのディーラーさんもやきもきしだした頃にやっと
動きがありました。
そういう長い経路を経てようやく届きました。
CANSADO の街が今はどうなっているのかは知りませんが
多分、ペリアンの家具が現地から見つかるのはこれが
最後のものだと思います。
掲載はこちらです:maison de clozzet CHAIR / TABLE
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