ジャン・プルーヴェ(1901-1984) は自らをConstructeurとよび
窓枠、階段、外壁、建物、そして家具などを
設計、デザインし製作しました。
なので家具屋さんではありませんがジャン・プルーヴェといえば
スタンダードチェアが有名です。
座った時に一番負荷がかかる後ろの脚の座面の接合部分がしっかりした
かたちになっています。
スタンダードチェアは1940年代から1950年代にデザインされていて
時代ごとの変遷があり no.300、no.305、no.306 などなどのモデル名があります。
オールウッドは第二次世界大戦中に鉄が入手困難になった時期、
すべてを木で作ったものです。
木のものはプルーヴェの工房ではなく外注していたため外注先が勝手に
少し変更を加えたりして微妙にかたちの違うものもあります。
ディマウンタブルはアフリカなどへの主に輸出用にコストをおさえるために
分解して現地で組み立てられるようにデザインされています。
(no.300スタンダードチェアは数が少ないです)
何十年か前までは比較的安く手に入ったと言われているスタンダードチェアですが
今では海外の有名オークションにて驚くような高値で落札されています。
パリのポンピドゥーセンターにはプルーヴェのコーナーがありますし
スタンダードチェアはニューヨークのMOMAのコレクションにもなっています。
本当にミュージアムピースです。
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カテゴリー:DESIGN,Jean Prouve | trackback(0)
タグ:jeanprouve, スタンダードチェア, プルーヴェ, フレンチビンテージ, ミッドセンチュリー
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