今ではプラスチックの引き出しはめずらしくもないアイテムです。
でもその昔にはペリアンが考えるまで存在しないものでした。
1946年に収納のことを考えていたシャルロットペリアンは
イギリスの古いシャツメーカーのカタログのページをめくっていて
男性用のシャツに大きさをそろえた小さなトレイが並ぶ壁の収納の
写真が美しいと感じてそこからアイデアが浮かんだといいます。
「どんなタイプの家具にもあうような引き出し」というアイデアで
特許を申請したのが1947年のことでした。
1946年まで日本にいたペリアンは引き戸の中に収納があるという
日本の家からもヒントを得たとも言われています。
成型用の型を作りプラスチックのトレイを作りました。
シャルロットペリアンの名前が入っています。
トレイ単体は1960年代に百貨店プランタンなどで売られていたようです。
引き出しの大きさを標準化させてビルトインの家具にとりつけて
書類、服、食器、なんでも入れられるようにとペリアンは
合理的に考えたわけです。
当時はそれはとてもモダンなことでした。
しかしまだまだ当時は多くの人はおばあちゃんから受け継いだしっかりした
タンスなどにノスタルジーを感じて大成功とはいえなかったようです。
こちらは引き出し単体ではなくワイヤーバスケットとセットに
なっているものなのでかなり数は少ないです。
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