1956年にパリのサンジェルマンにオープンした
Steph Simonのギャラリーの天井には
セルジュ・ムーユのGRAND TUYAU シーリングランプが
ついています。

 

1956年当時のステッフシモン ギャラリーの写真
(天井にGRAND Tuyau ランプがついています)

ステッフシモン ギャラリー 1956年

Gallery Steph Simon 1956

 

 

ステッフ・シモンが1956年にギャラリーをオープンした当時、
ストーブのパイプみたいなもので電球を囲っただけのシンプルな照明は
作れないものかとセルジュ・ムーユに相談しました。

光の調整が可能で鑑賞者の目に光がさすことなく照らしたいものを照らせる、
そう考えて作ったのがTuyau (チューブ)ランプでした。

 

セルジュ・ムーユのシーリング/ウオールランプ

Serge Mouille Grand Tuyau lamp on the ceiling

 

 

今ではスポットライトというものが普通に存在していますが
これがはじまりのようです。

 

天井だけでなく壁にもつけられます。

セルジュ・ムーユのシーリング/ウオールランプ

Serge Mouille Grand Tuyau lamp on the wall

 

こちらはシャルロットペリアンが1958年にパリのモンマルトルに住む
自分の友人のために内装のデザインをした例です。

天井にGRAND TUYAUをつけています。

シャルロットペリアンが1958年に手がけたインテリア

Charlotte Perriand
La Maison Borot 1958
Charlotte Perriand “Un art d’habiter” Jaques Barsac p.461

 

のちにもう少し小さめのTuyau Moyenも作られていますが
最初に作られたのがGrand Tuyauです。

今回、HPに掲載しましたのはステッフシモンが一般販売用に作ったものとは
一部、形状が違います。
こちらは施工用に作られたモデルなので余計に数が少ないと思われます。

ボールジョイントが大きいところが貴重だと言われています。

ランプの掲載はこちらです:

maison de clozzet ランプ

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