パリの16区、ブローニュの森のすぐ近くに
ルコルビュジェが30年間、この世を去るまで暮らしたアパルトマンがあります。

最上階の2フロアを自分の思いのままにデザインしています。
設計はルコルビュジェとピエールジャンヌレによるものです。

この建物は他のコルビュジェの建築物と同様にユネスコの世界遺産に登録されています。

外観
建築史上初のガラスブロックを使ったアパルトマンだそうです。

ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ

 

 

 

訪れた日はひどく強い雨が降っていてしかも
閉館ギリギリの遅い時間。
なのに中に一歩、入ると電灯もついていないのに外光をたくさん取り込んで
明るいことに驚きました。

ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ

 

こちらがリビング

ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ リビング

 

ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ

リビングの窓

 

 

そして寝室

ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ

作り付けのベッドがとても高い位置にあります。
ベッドからブローニュの森が見下ろせるようにこの高さにしているそうです。
どうやってよじ登ったのか。。

 

 

 

バスルームにも光がはいりこみ気持ちよかったのではと思います。

 

ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ

バスタブとは別にシャワールームも

ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ

 

2017年〜2018年の2年間をかけて改修がされています。

しかしル・コルビュジェはこのアパルトマンに暮らしていた30年の間に
何度も自分でいろいろとやりかえているようです。
そのためどの時代の状態に戻すか、悩ましかったようです。

 

 

 

改修にあたって壁の色などを当時の状態に戻そうと試みられたようです。

でも参考になる当時の写真や映像はすべて白黒です。
そのため考古学の研究さながら丁寧に色の層を削って過去の色を探求していった証拠が残されていました。

ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ
ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ

 

随分といろいろな色に変えられていたのがわかります。

 

 

壁だけではなく家具もです。

ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ

実は当時の家具を扱っている者としてはペイントはオリジナルなのかと
尋ねられます。
でもうっすらと下から別の色がのぞいていることも多々あります。
それは単にリペイントと一言で片付けられないいろいろな事情がある場合もあり
それも含めてオリジナルペイントと言えるのではないかと最近
思うようになりました。

 

キッチンはシャルロットペリアンがデザインしています。
使いやすそうなキッチンです。

ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ キッチン

 

 

上の階にあがります。

ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ

 

上にはお母さんが来た時に泊まるお部屋とルーフテラスがあります

ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ
ルコルビュジェのアパルトマン兼アトリエ

このお部屋にはGrasのフロアランプが置いてあります。
アンティークです。
GRASのフロアランプでニッケルタイプはかなり珍しいのですけど
しかも初期タイプというとても貴重なランプです。

 

 

 

今回は2回目の訪問でした。
前回は土砂降りの雨の中だったので今度はお天気のいい日に来たいと思っていました。
でも。。
今回も激しい雨の日でした。
お天気のいい日の再びのリベンジを考えたいと思います。

 

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